株式会社レーサムとは?会社概要や特徴、元会長の田中剛氏について徹底調査

不動産

富裕層向けの不動産資産運用サービスを提供し、国内外の機関投資家などへも積極的にセールスしている、株式会社レーサムについて調査しました。

株式会社レーサムとはどういった会社?

株式会社レーサムは、1992年の設立当初から、富裕層向けに不動産資産の運用サービスや建物、賃貸管理サービスを中心とした事業を展開している中堅不動産会社です。
創業者である元会長 田中剛氏の圧倒的なけん引力とともに発展し、高い評価を受け、2001年にはJASDAQに上場をしています。

今回は、株式会社レーサムのプロジェクトや田中剛氏について調査していきました。不動産の運用や建物管理などにお悩みの方は、ぜひご参考にしてください。

株式会社レーサムの会社概要

会社名株式会社レーサム(Raysum Co.,Ltd.)
代表者小町剛(代表取締役社長)
創業者田中剛(元取締役会長)
本社所在地〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-2-1 霞が関コモンゲート西館36階
電話番号03-5157-8888
設立1992年5月1日
免許登録・宅地建物取引業 東京都知事(7)第63142号
・不動産鑑定業 東京都知事(5)第1569号
・不動産特定共同事業 東京都知事 第47号
・一級建築士事務所 東京都知事 第55605号
・金融商品取引業第二種金融商品取引業 関東財務局長 (金商)第1150号
・金融商品取引業投資助言・代理業 関東財務局長(金商)第1150号
・賃貸住宅管理業 国土交通大臣(01)第003936号
公式サイトhttps://www.raysum.co.jp/

株式会社レーサムの特徴

主力となっている資産価値創造事業では、土地や建物そのものに重点を置く従来の不動産経営方法にとらわれない形が特徴です。具体的には、用途変更を伴う大規模改修や建て替えなどにより、物件の潜在的価値を引き出す不動産再生を行っています。
また、賃料負担能力を高められるテナントの経営方法などを研究することにより、中長期にわたって資産価値を継続的に高められる運用資産を作り出しています。

株式会社レーサムの会社としての大きな特徴は、顧客に販売した不動産に関して、継続的に資産価値を向上させるためのサポートをし続ける点です。主な顧客は個人の富裕層で、取扱商品はオフィス・マンション・医療施設・教育施設・宿泊施設・物流センターなど多岐にわたっています。

現在は東京エリアが中心となっていますが、近年は大阪・神戸・京都・福岡・高松・広島などの他に、海外へも展開中です。

株式会社レーサムのプロジェクト

東京三鷹「レスピール三鷹」

築44年の寄宿舎だった物件を、「リファイニング手法」という最新の工法を使って耐震補強などの安全性を高めた上で、最新の賃貸マンションに生まれ変わらせることに成功しました。

TOKI-ON 西麻布

東京六本木ヒルズ近くの閑静な高級住宅街にある敷地は、もともとは設計事務所や住宅設備のショールーム、ギャラリーが入っていたテナントマンションでした。外国大使館が多い隠れ家的立地という高いポテンシャルを最大限に活かすべく、大胆なフルリノベーションを行ったのです。
現在は、B1・1F・2Fにレストラン&ウエディング「ENEKO Tokyo」が入っており、3F・4Fは超高級賃貸住宅に転換しています。

京都たわら庵

「ウナギの寝床」と表現される京の町家は、歴史的にも文化的にも価値が高いにもかかわらず、現代の生活に適さない構造です。これにより、取り壊される家屋も多く年々減少していました。そういった町家のひとつであったたわら庵は、「減築」という画期的な方法で現行法制をクリアしつつ、伝統的な意匠を残した宿泊施設として再生しました。

株式会社レーサムは、京都市登録文化財の再生も手掛けています。築90年以上という歴史ある毎日新聞社京都支局ビルや、京都1928ビルの保全・改修を行ってきました。

このように、次々と注目の事業を行っている株式会社レーサムの基礎を作り、発展に導いてきたのは創業者で元会長の田中剛氏です。

株式会社レーサムの創業者・田中剛氏とはどういった人物?

株式会社レーサムを創業した田中氏は、強いリーダーシップを発揮し、多くのビジネスを成功させていきました。レーサムと田中剛氏の名が広く知られるようになったのは、2000年の9月のことです。

当時、初めて証券化を条件とした国有不動産の入札が実施されました。田中剛氏が率いるレーサムリサーチは、マンションをはじめとする8件の建物付き不動産を証券化しました。この時、35歳という若さでこのビジネスを成し遂げた田中氏は、一躍注目を集めます。

その後も、レーサムはエネルギッシュな活動を続け業務を拡大していきました。1992年、レーサムがJASDAQに上場した日には、レーサム株の売買代金が約153億円となります。その日の店頭市場における、売買高の約4割を占めるまでになりました。

7つのレーサムイムズ

田中剛氏は、創業時からの経営方針や事業を行う上での理念を、7つのレーサムイムズとして表現しています。今もレーサムの全社員に受け継がれている、イズムを紹介します。

「真にお客様のためになる不動産は、社会の優良資産にもなる。真に社会のためになる不動産は、お客様の優良資産にもなる。」

「過去の成功体験を捨て、未来からの逆算で考える。そうしなければ、社会に必要とされ、かう資産価値を生む不動産は創れない。」

「紋切型を排する。お客様×物件の数だけ理想形がある。1件1件オートクチュール。社内の地を結集し、理想を実現する。」

「”面倒”を厭わず、むしろみずから”面倒”に突っ込む。”面倒“の先にこそ、新しい価値が生まれる。」

「安易なスクラップ&ビルドは、文化と社会を破壊する。受け継ぐべきものを受け継ぐために、全力を尽くす。」

「売って終わりは、お客様と街に失礼。中長期の価値向上に尽くしてこそ、レーサムの仕事である。」

「お客様との信頼関係、地域・社会との信頼関係、そして社員同士の信頼関係。レーサムにとって、これ以上に大切なものは存在しない。」

株式会社レーサム:https://www.raysum.co.jp/raysumism/

まとめ

株式会社レーサムは、田中剛氏の築いた強く大きな基礎の上に立ち、新たなビジネスフィールドへの挑戦を続けています。これからの社会に必要とされる不動産を生み出し、価値を向上し続ける揺るぎない姿勢が、株式会社レーサムの未来を切り開いていきます。

レーサムの社員は、「不動産プロデューサー」として不動産の可能性をさまざまな形で見出し、創り出すのです。それぞれが持つ意義ある理想を実現していくと、その先に株式会社レーサムの目指す未来が見えてくるでしょう。